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村田たつみ 音楽と詩の世界です。

POEM

「今日は中秋の名月 十五夜」

今日は十五夜、栗は買ったが 団子忘れた
どうしよう 店は閉まっているし
と 考え込んでいると


「トン!  よいしょ まってて、  トン! よいしょ まってて」
と掛け声が聞こえるではないか


お月さまを見ると ウサギが餅つきを
始めたところだ


「トン! よいしょ まってて、 
 トン! よいしょ まってて」


考えて見ると ついた餅は誰にあげるのだろう・・・
と考えた事も無かった


「一軒の分け前は5個でーす」と声がした
私は「分かったよー」と返事をした


そのうち1個ずつ 5個飛んできて お供えの栗と並んだ
 ・・・だいぶ柔らかそうな団子だ
 ・・・ウサギの力では仕方あるまい


団子に乗って 一緒に声も飛んできた


「おじいちゃんと子供が のどにつかえない
ように 上新粉でなく
白玉団子にしましたよーと」声が団子に
くっついて叫んでいる


親切なウサギだ


来月の晩秋の名月 十三夜も楽しみだ
秋の果物をたくさん用意して 月に持って帰ってもらおう


やはり一句詠みたい それには「柿」がいい 


 「柿食えば 刺さった入れ歯 あごに無し」 


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